明日になればなにか変わる

明日になれば友達に会える

明日になればまた遊べる

明日になれば…また

明日に………なれば




【それいけアリサちゃん SS】

第4回 「”あなたが選ばれた理由”なんだからっ!!」





「…んー……」

また夢を見たような気がする。いつもと違う夢。

なにか、悲しい夢。

「おはようございます、アリサちゃん」

「あ、おはようリーフ」

そうだ、昨日の夜この子に振り回されてそれで帰ってきてそれで……。





「コレがダークシード?」

ダイヤの形をした黒い宝石、これがダークシードらしい。

なぜかせかすリーフと共に部屋に帰ってきた私たちはさっきの話しの続きをしていた。

で、これが問題のダークシードらしい。

「はいー。これは…3番目のダークシードですね」

「3番目?てことはこれと似たようなのが何個もあるの?」

「全部で4つ…ジュエルシードNo0はみずからを4つの体に分けてちらばりました」

げぇ…。

つまりはあんな化け物とあと3回戦わなくてはいけないのか。

まあ、さっき戦闘をしてみた限りそう簡単にはやられてしまうことはないだろうけど。

「それでは続きを話しますねマスター」

…うーん。

マスター…か。

「ねえ、リーフ?」

「はい?」

きょとんとした表情でこちらをみるリーフ。

おそらくここで止められるとは思わなかったのだろう。

「そのマスターって呼び方は堅苦しいわ。アリサちゃんでいいわよ」

え!?とリーフの顔が強ばる。

「だ、だ、だめですよ〜!!マスターはマスターなんですから〜!!」

ふん、お堅いやつめ。

「どうしても?」

「どうしても、です!」

「そう、じゃあマスターであるこの私が命令するわ!アリサちゃんって呼びなさい!」

「め、命令…ですか?」

上目使いにこちらを見るリーフ。ちょっと顔が赤い、かな。

にこやかな笑顔を浮かべてうん、うんとクビを縦に振ってやる。

「…」

おぉ、ちょっと考えてるわね…。

「め、命令なら仕方ないですね、アリサちゃん☆」

と、すごい笑顔で答えるリーフ。

顔、真っ赤だし。可愛いなぁ。

「じゃあ続きをお願いするわね、リーフ」

「はい、アリサちゃん。えと…4つになったダークシードの中にジュエルシード0があはずですそれを封印すれば今回の事件は終わります」

「で、どうやって見つけるのよ?」

「ダークシードは普段、ただの宝石です。しかし、昨夜の黒い存在のように変化するときには微弱ですが魔力を発します。ダイヤモンドハートはその微弱な魔力を感知出来るのです。もちろん、わたしも」

ふーん…。

「ようはあんたが魔力を感じたらそこに行って昨日の黒いやつみたいのをなんとかするってことね」

そういうことですとうなずくリーフ。

「ところで、私にダイヤモンドハートをくれたあのおじさまは何者なの?立ち方が異常だったけど…」

「ああ、あの方は私の前のマスターです。全マスターはダイヤモンドハートを使うことは出来なくなりました」

「なんで?」

「あなたが選ばれたからです…ダイヤモンドハートに」

そうなんだ…。あのおじさまが前のマスターだったのね。

でも、

「どうして…私が選ばれたの?」

そこが疑問だった。

なんのへんてつも…ちょっと可愛くて勉強が出来るだけの私がなぜ選ばれたのかさっぱりわからない。

なのはのように魔法の素質があるわけでもないし…。

「前のマスターが言ってませんでしたか?あなたには”想い”があると」

「うーん、確かにそんなこと言ってたわね」

「だからです。だからあなたは選ばれたのですよ」

そんなもんかね。

「わかったわ。とりあえず今日はもう寝ましょう。明日は学校だし、それに次のダークシードだっていつ発動するかもわからないしね」

うん、とうなずくリーフ。

「ところであんたどこで寝る?」

え?と困惑気味のリーフ。

「アリサちゃんと同じベッドで寝ようと思ってましたが…だめですか?」

ちょっと控えめな感じ。

「うーん…それはいいんだけど私潰しちゃうかもしれないわよ?」

思わずはっとするリーフ。

その表情はみるみるうちに青ざめてる。

「そこのクッションをベッドのかわりにしましょうか?あんたくらいの大きさなら調度いいでしょ?」

「あ、そうですね」

ふわ〜っと宙を浮いてクッションに移動するリーフ。

あたりを適当に見渡したけど布団のかわりになりそうな物はない。

あ、そうだ。

「リーフ?私のマフラーが布団代わりでいいかな?」

「あ、はい、いいですよ」

良い返事だ。よしよし。

たしかクローゼットに…あった。

「ほら、これで……ふぅ」

マフラーをリーフの体にかけてやる。

探してる間に寝ちゃったのか…よくもまあ数秒で。

相当疲れてたのね。

よいしょって私もベッドに潜り込む。

「おやすみリーフ…」

まぶたを閉じるとすぐに深い眠りが訪れた。

いつもと同じ…寝るんだな…て……いう……。






「って感じよね!」

と私はリーフに同意を求める。

「まあ、なぜか説明口調だったけどそんな感じです」

ちょっと戸惑いながら答えるリーフ。

いいんだって説明口調で。

「じゃあ私朝食たべてくるから。あんた、嫌いな食べ物とかある?」

「いえ、ないです。もってきてくれるんですか?」

「それ以外になにがあんのよ。それじゃあおとなしくしてなさい」

「はい〜」

ってすごい嬉しそうね。そんなに朝ご飯が食べたいのかしら。





その後朝食を食べたりなんだりしてあっという間に学校にいく時間。

いつものようにバスに乗ってなのは達を待つ。

リーフのお昼ご飯には昨日のお菓子をおいてきた。

おそらくそれで大丈夫だろう。

「そういえば昨日ちょっとした火事があったらしいねー」

横からすずかが話しかけてきた。

「は、ははそうみたいね…」

「?」って顔してるすずか。

リーフに「ダイヤモンドハートのことは誰にもいってはいけませんよー」って言われてるからなぁ。

一応隠しとかないと。…なんかばれそうな気がするけど。

とかなんとか考えてるとなのは達が乗るバス停についた。

いつものようになのはとフェイトがこっちに来るから私は手を振った。

「昨日なんか火事があったらしいねー」

まったく。先が思いやられるわね。




続く



テキストの量の都合でここまで。

中途半端ですみません。


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